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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド8
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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド8
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ミステリー・サスペンス・ハードボイルド8
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アカシック地球リーディング 5次元世界はこうなる (5次元文庫 (Zホ1-1)) (5次元文庫 (Zホ1-1))


ゲリー・ボーネル+高橋克彦
¥ 620 通常24時間以内に発送
★★★★

アカシック地球リーディング...
話が断片的で話題があちこちに飛びすぎている。読んでいるこっちの思考が発散する。深く考えずに反射的に対話が行われている。訳もいまいち。具体的な記述は年号や構成要素(7つのエネルギーなど) の数値的な表現のみに留まっていて、概念の厳密な使い分けや体系の整理が行われていないので、全体として話が論理的に伝わってこないし、それ故に記憶に残りづらい。太陽電池やフュージョンを利用したエネルギー生産(核融合ではないらしい)など、科学的な記述もあるが、現在科学的に実証されている事実に対しても正確な記述が為されていない。とてもph.D.取得者の言動とは思えない。 アカシックレコードや平行宇宙などの存在を否定する材料は少ないし、個人的にはあってほしいと思うが、少なくともこうしたコミュニティの間で対話を成立させるための共通の基盤は必要だと思う。各々の予言者が各々の言語(専門用語)で各々の解釈をしているので、例え見ているものが同じだとしても、無駄な誤解や意見の対立が起こるだろうし、まして実体が見えていない者にとっては具体的な描像が何も伝わってこない。世間一般、サイエンスやビジネスのコミュニティで当...

ドールズ 月下天使


高橋克彦
¥ 1,995 通常24時間以内に発送
★★★★

ドールズ 月下天使
久々の「ドールズ」シリーズです。 今作品でも目吉センセー/月岡怜が大活躍します。 それに今回のゲスト・キャラクターとも言うべき「月下天使」として金森聖夜が登場し、いつもの登場人物たちと一緒に大活躍します。 連作の第一作は「使命」。 突如登場した聖夜の謎を目吉と恒一郎が解き明かして行きます。 その裏で起こる事件は、悪徳有名人の連続殺人です。 第二作は「神の手」。 学童を人質に国家そのものに要求を突きつける若者たちに、その人質の中にいる怜が目吉として、それに聖夜が加わって、事件を無事に解決します。 第三作は「導きの道」。 この作品は、従来の「ドールズ」の枠を超えた作品になっています。 どちらかと言えば、作者の「総門谷」の雰囲気一杯の作品になっています。 従って、「総門谷」が好きな読者には堪らない本でしょうが、従来の「ドールズ」の雰囲気の好きな人にはちょっと裏切られた感じが残るかも知れません。 特に、ラストの箱神との闘いが長いだけに、その感が強いと思います。

讐雨―刑事・鳴沢了 (中公文庫)


堂場瞬一
¥ 900¥ 297¥ 1,401
★★★★★

讐雨―刑事・鳴沢了 (中公...
情景描写…登場人物の心情を天候や風景、周りの様子によって表す小説の技法 この作品では常に雨が降っています。 私たちの周りにじとじととまとわりつき、言いようのない不快感をもたらす、あの雨です。 この雨が本作のなかでどんな意味を表しているのか、なぜ『讐雨』というタイトルなのかは、小説を読み進めていけばわかるでしょう。 この作品は、連続少女誘拐殺人犯逮捕とその帰り道に鳴沢が巻き込まれた爆弾事件から始まりま。 第一章は作品の魅力(=事件の深刻さ)を存分に読者に伝え、第二章では事件に横たわる謎が少しずつ解き明かされていき、そして第三章ではスピード感のある事件の結末に至ります。 シンプルな構成で読み易いなかにも、どっしりとしたテーマの重さが伝わってきて、非常にいい作品だと思いました。 今回、鳴沢とタッグを組むパートナーは複数おり(聡子・石井・井崎)、今まで作品で見られた鳴沢の単独行動はあまり見られませんが、それでも彼の生き様が伝わってくるし、事件を扱うチームの中で奮闘する新しい鳴沢了が見れます。 そういった意味では、これまでシリーズ5作品を読んで来た読者にも決して読んで損はさせないし、鳴...

TOEICテスト出まくりキーフレーズ 【CD付】


高橋基治 武藤克彦 早川幸治
¥ 1,575 通常24時間以内に発送
★★★★★

TOEICテスト出まくりキ...
2005/09/09 から再版を重ねること第五刷,売れている理由はそれなりにあると思います.本書籍で勉強して TOEIC で何点取れるかはこれから試してみたいと思いますが,CDを合わせた効率的な学習ができる点は評価できます.単に練習問題を解くパターンの勉強方法にこの書籍を用いた勉強方法を加えると,学習の質は上がると思います.まずはこの書籍に取り上げられたキーフレーズを一通り覚えれば(ヒアリングも含めて),600点以上は採れるのではないでしょうか?TOEIC630点の時この本購入して 例文500個を覚えるまで ひたすら何百回も黙読・音読・聞取・書取しました。 (それプラスTOEICの問題演習を2000問ほどやりました) その結果約1年間で880点にまでなりました。 この本はTOEIC対策のエッセンスが凝縮されてますので 覚えるくらいまでやるとものすごく力がつきます! あれこれやるよりこれ1冊ひたすらやることをお薦めします。例文が見開き1ページに数個から10個くらい載っている。下部に訳と、場合によってごく簡単なコメントが書いてある。そして、それを読み上げるCDがついている。たったそれだ...

孤狼―刑事・鳴沢了 (中公文庫)


堂場瞬一
¥ 900 通常24時間以内に発送
★★★★★

孤狼―刑事・鳴沢了 (中公...
この作品は、鳴沢シリーズ第4作目にあたる。 4作目にして、初めて警察小説といえる作品に仕上がっている。 鳴沢と相棒以外の警察の人間の描き方にやや弱さが見えるが、 ここまでの4作のうち、一番面白い。 鳴沢の人間的成長・魅力あふれる相棒の登場・小野寺との再会などがきっちり描かれ、 申し分ない出来である。 ところが、 「このミス」で、本作品が発表された2005・2006年度を確認したが、 ベスト10はおろか、20にも入っていない。 発行年月日が2005年10月であることから、ランキングとしては2006年度 のものに載るはずであるが、ランクインしていない。 私が読んだ同年度のランクインした作品 (3位震度0、4位愚か者死すべし、6位シリウスの道、10位うたう警官) よりもはるかに面白いにもかかわらず。 プロットが似ている「うたう警官(現笑う警官)」と較べても、こちらのほうがはるかに上。 まさに読んで損はない作品である。 2008年5月の時点では、このシリーズは、 「当店のオススメ」という派手な帯がかけられて、書店に並べられている。 帯と、本の出来があまりにも乖離している場合も多いが、 こ...

帰郷―刑事・鳴沢了 (中公文庫)


堂場瞬一
¥ 800 通常24時間以内に発送
★★★★★

帰郷―刑事・鳴沢了 (中公...
成沢の成長ぶりが際立つ作品。 作中、海君に対して、「俺も大人になったんだよ」という場面があるが、 まったくその通り。 刑事として、人間として、一回り大きくなった。 優美との関係も、以前だともう終わりにしていたかもしれないが、 前向きに打つ手を考えている。 このシリーズは、その成長過程すべてを見せるのではなく、 ポイントだけを書き起こし、多くを読者の想像に委ねている。 これについては、賛否両論があろうが、私はこのやり方でいいと思う。 星をひとつ減らしたのは、 ・こちら側のハードルが上がったこと ・伏線の張り方が正直すぎて、なぞがわりとすぐにわかってしまうこと が理由である。 鳴沢了シリーズ5作目です。 舞台は新潟に戻り、父親の葬式のための忌引の最中に巻き込まれた時効となった事件の私的な捜査で。 自分の父親を惨殺された正明と、そこから浮かび上がってくる彼の暗い過去… 正明の父への嫉妬などが入り混じる羽鳥の複雑な心情… それらの話を軸に、新潟時代に親交のあった緑川や大西の再登場、父親の日記などで少しずつ父親への思いを改めていく了…近作は改めて人とのつながりの大切さを考えさせてく...

新TOEIC(R)テスト出まくり英文法(CD付)


高橋基治 武藤克彦 早川幸治
¥ 1,575 通常24時間以内に発送
★★★★★

新TOEIC(R)テスト出...
TOEICテスト出まくりキーフレーズ(この書籍もお薦めです!)が新テスト対応後に再版,こちらの書籍(英文法)の方が従来の参考書に近いモノの,ポイントは分かりやすくまとめられている.ここにあるフレーズを一通り文字と発音(附属のCDを使う)で覚えてしまえば,かなりのケースに対応できるように感じた.まずはよく出題される英文フレーズを耳で確認して,分からないところを文字で再確認して,最終的に目でも耳でも覚えてしまう学習方法はTOEIC での高得点取得に非常に有効と言えます.かなり効率的に勉強できる教材です.その割にお安く,お得感ありです.TOEICで頻出の文法項目を網羅した例文が音声付きで320個も入っているので、シャドーイングをしながら自然に覚えるようにしていけば、必要な文法知識が体得されるだけでなく、例文に含まれている頻出語彙も同時に身に付く。アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダと、4カ国のナレーターが吹き込んでいるので、使い方次第ではリスニング対策にもなる。 ただ、毎ページ設問が1つだけで、あとの5つの例文では問題演習ができないのが残念。すべて音声付きの設問形式にした方が、問題...

浮世艶草紙 (1)


八月薫 篁千夏
¥ 550 通常24時間以内に発送
★★★★★

浮世艶草紙 (1)
江戸時代の性文化の入門編として、絵も官能的で非常に分かりやすいです。ただ、江戸の性分化の一面しか掲載されていないので、もっと知りたい人は消化不良になるかもしれない。より詳しく江戸時代の性文化を知りたい場合は、「江戸の性愛術 (新潮選書、渡辺信一郎著)」や「張形と江戸をんな (新書y、田中優子著)、「江戸春画の性愛学シリーズ (ベスト新書、福田和彦著)、「江戸の閨房術 (新潮選書、渡辺信一郎著) などを参考にするといいでしょう(「男色関係は除きました。自分の心情的な問題です)。エッチですが、時代考証や解説等が入っていてバランス良い読み物となっています。女性が描いている様なので女性にも読めそうです(元来女性物?) 特に後書きの解説が原稿用紙12ページ分の長さ(4ページですが)丁寧に書いてあり、エッチだけではない好感さがあります。 (三行半の真の意味等) ただ、張型等強烈な物も出てくるので18禁を付けた方がよいかも。(あくまで説明ですが、それ自体強烈、、) 浮世絵春画レベルのHさもあると考えて下さい。絵もきれいで、時代物に合うタッチで見ていて妖艶でかわいくて見応え充分! 全て短編だし、お...

13階段 (講談社文庫)


高野和明
¥ 680 通常24時間以内に発送
★★★★★

13階段 (講談社文庫)
表面的な推理の部分より、内面的な人間ドラマの方に魅力を感じる作品だと思います。加害者、被害者、その家族、そして刑務官、それぞれの立場の人間の苦悩を通して、死刑制度、人の更生など、大きいテーマが描かれています。 当然物語は虚構ですが、死刑執行時の現場も描写されていて、ノンフィクョンと変わらない感覚で読めると思います。非常に面白かった。 死刑制度に関する議論にも、物語後半の一気に畳み掛けるような展開にも、ぐいぐい引き込まれます。 ただ、物語の鍵となる「階段」というモチーフの存在が弱いことが残念。 樹原の階段の記憶に対する恐怖が、もう少し丁寧に描かれていればと思います。 それと後半部分、やや都合が良すぎるかな?と感じられるシーンもありました。 しかし、そういった点を差し引いても十分な面白さのある一冊だと思います。傷害致死の前科を持つ青年が、服役中に世話になった元刑務官と一緒に、殺人罪で死刑宣告を受けている無実の人間を救い出すために真犯人を探そうとするのだが・・・良く練られたミステリーだ。 死刑制度という、一般人にとっては謎の部分が多い世界を垣間見られる点もこの小説の面白さだ。死刑執行の生々...

熱欲 (中公文庫)


堂場瞬一
¥ 900 通常24時間以内に発送
★★★★★

熱欲 (中公文庫)
暗い終わり方の前2作に比べ、今後に期待が持てる内容となっている。 とともに、このシリーズの終わり方も見えるかなっていう気がする。 私はこのシリーズの、恋愛部分が特に好きだが、 1作ごとに書き方がうまくなっていってるようだ。 一歩踏み出すか踏み出さないかというところが実にうまく書けていると思う。 この作品を境に、鳴沢が大きく変わるような気がする。 個人的に、このシリーズは、もう少し評価されてもいいんじゃないかなと思うのだが、 レビュー数も少ないし、やはり世間的にはいまひとつなのかなぁ。 ストーリーも面白いし、キャラもうまく立ってる。 ただ、売れているというか、評価の高いエンターテイメントと比べると、 主人公の台詞回しに物足りなさがあるのかなぁ。 私は、こういう口下手で恋愛下手な奴って好きだけど。 とまれ、900円と文庫にしては高めの価格設定だが、 読んで損はないシリーズだと思う。 ぜひ第一作から手にされたい。前作で、大切な親友を射殺しなければならず、心に大きな傷を負った鳴沢は、過剰防衛との疑惑から青山署の生活安全課へと左遷されます。 今回の事件はそこで起こるDVの相談とマル...

雪虫 (中公文庫)


堂場瞬一
¥ 900 通常24時間以内に発送
★★★★

雪虫 (中公文庫)
主人公は29歳の刑事。信条は立派だけど、自分の実力がわかっていないただのガンコ親父みたい。大事な場面で役立たずだし、それでいてなんだかんだ言い訳がましい理屈をこねまわす。文章もテンポがいいんだか、余分な描写がない割には展開が遅いし、事件の真相も途中から想像がついて、後はただそこに主人公が行き着くのを眺めてるだけ。話しをきれいにまとめるためか随分強引な部分もあり、現実離れしていて興醒めです。読み終わるのが待ち遠しかった。田舎町の片隅で老女が殺された。当初は簡単に片が付く事件に見えたが、意外にも捜査は難航する。老女がかつて新興宗教の教祖だったことを突き止めた県警の鳴沢刑事は、所轄の新米刑事と組んで被害者の過去を洗っていく。やがて浮かび上がった事実は、鳴沢自身の人生をじわじわと揺るがしていく。 警察小説の主人公というと、何かしら固い信念を持った男臭いキャラというのが定番ですが、この主人公鳴沢刑事はまた随分と極端です。純粋な正義感で突っ走り、杓子定規で全てを測り、測りきれないものは切り捨てるか見下す。しかも見下したことをそのまま言葉で相手にぶつけるという、ちょっとむかつくキャラです。相棒は...

破弾 (中公文庫)


堂場瞬一
¥ 900 通常24時間以内に発送
★★★★★

破弾 (中公文庫)
前作は、やや中途半端で、鳴沢に感情移入できなかったが、 今回の作品は筆もこなれてきているし、非常にいい。 冴との会話のやり取りで、鳴沢の恋愛感情もきちんとかけているし、 導入部分の「抜け殻となった鳴沢」が 刑事としての気持ちを取り戻すところまでも、きちんと書き込まれている。 なにより、この作品の持つ雰囲気が好きだ。 そのことは、「雪虫」でも感じていたのだが、 恋愛部分がいまひとつ訴えてくるものがなかったために、 作品の暗部ばかりが目に付いた。 今回は、冴とのやりとりが多い分、恋愛小説の趣が全編にわたってあふれており、 それが、私好みの作品の雰囲気につながったのだろう。 ただ、この作品を読む前に「雪虫」を読んでおく事をお勧めする。 文庫としては、900円と高いが、決して損はさせない出来である。 そして、この作者はもっと評価されてしかるべき作家だと思う。 それゆえ、出版社の売り方に疑問を覚える。 このシリーズは、確かに警察を舞台とした小説として、警察小説といえるが、 鳴沢という個人のビルドゥングスロマンとして売り出すべきだろう。 警察小説としては、横山秀夫の作品が高いレベルで、世に認...

魔天楼―薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社文庫)


田中芳樹
¥ 600 通常24時間以内に発送
★★★★★

魔天楼―薬師寺涼子の怪奇事...
主人公「薬師寺涼子」は、超美人で、スタイル抜群!お金持ちなキャリア組警視庁刑事部警視。いわゆる超エリート。しかし、口は悪いは、性格も悪い。彼女が歩くところに事件が起こる。(いや、起こらざるをえない) ついたあだ名が「ドラよけお涼」。 彼女のもとで部下キャラ泉田君(ノンキャリア)は、働く、働く・・・。 どんどん肩書きが増えていって奴隷のような扱いでも、必死に働く姿はちょっと感動モノ。 田中芳樹の軽快なタッチでショッキングなはずの事件がちょっぴりコミカルに描かれたシリーズ第一弾「摩天楼」。 東京湾岸付近で起こる奇怪な事件に「ドラよけお涼」が立ち向かうわけです。 楽しくて、ワクワクして続編が楽しみになった一冊です。怪物を追って、豪華ビルの中を二人がサイドカーで突っ走るシーンが好きです。しかも運転するのがお涼、お供が泉田というのが痛快。(普通逆だし)お金持ちの万能美女というとイヤミな感じがしますが、お涼に関してはそう思わないのがこの作品の魅力ですね。初めて文庫を呼んだ時から、ツカミは上々という感想でした。田中先生の難しい話は苦手という人にもオススメです。設定も内容もこれでもかって言う程荒唐無...

白昼の死角 (光文社文庫)


高木彬光
¥ 1,200 通常24時間以内に発送
★★★★★

白昼の死角 (光文社文庫)
素晴らしいピカレスク小説です。 今となっては、難しい犯罪もありますが、 読んでいて、主人公になりきっていました。中学2年の時です。 テレビ版も良くできていました。ラストは、原作と違いましたが。 なんせ、渡瀬恒彦氏が、トマトジュースを大量に飲んで、吐血の 演技をしたような、がんばった作品です。 単行本もあるし、早くサントラもテレビもCDやDVD化を 期待しています。 冒頭はこの小説の主人公である鶴岡が、推理小説の作者にこれまで自身が首謀した犯罪を語り聞かせる場面からはじまり、その告白を元に書かれたものとされています。 序盤に描かれる金融犯罪(ヤミ金)は、実際に起きた「光クラブ事件 / 山崎晃嗣」として知られる(白昼の死角では太陽クラブ)現役大学生による金融犯罪がほぼ事実通りで、主人公鶴岡はこの太陽クラブ(光クラブ)の残党という設定です。 このように事実を小説序盤のプロットに用いたことで、その後描かれる奇想天外な詐欺・金融犯罪の数々がいかにも真実をおびていてグイグイ引込まれていきます。また殺人は犯さず、法律の盲点を隠れ蓑とし「丸見え」の尻尾をつかませませず、理論武装であるときは...

レディ・ジョーカー〈下〉


高村薫
¥ 1,785 通常24時間以内に発送
★★★★★

レディ・ジョーカー〈下〉
「マークスの山」・「照柿」・「レディ・ジョーカー」と、合田刑事3作品をべて気づくことがあります。描く世界の種類が増えているのです。「マークスの山」では刑事。「照柿」では刑事の世界のなかの不協音が増えて描き方が徹底され、それに工場労働の世界が加わったことで描く世界が二つに増えました。「レディ・ジョーカー」では、犯罪者たち・刑事世界・企業世界にくわえ、ジャーナリズムが加わりました。つぎは政治家か?と思いきや、5重テーマではさすがに分解するのか、「新リア王」で禅との二重テーマになりました(彰之という同音の名前・母の不倫で生まれたという背景からも中上健次への意識を強く感じます。そのせいか、榮の世界に比べて彰之の世界が借り物のようにどうしても感じてしまいます)。次作ではどの世界を見せてくれるのか、どの世界の匂いを嗅がせてくれるのか。ゴッホの絵の具のように盛り上がらんばかりに文字を重ねて、狂気寸前の理性を追求し続ける貪欲さに、満腔の拍手を送ります。 高村薫の本を読むとは、腰を据え、物語に没頭する覚悟で臨まなくてはならない。深く暗い絶望感を持った人間達には、雑念を振り払って対峙しなくてはならない。...

火怨〈上〉―北の燿星アテルイ (講談社文庫)


高橋克彦
¥ 800 通常24時間以内に発送
★★★★

火怨〈上〉―北の燿星アテル...
「共存共栄」。なぜそれができないのか?蝦夷たちを獣並みにしか思わない 朝廷側の人間たちは、侵略・征服だけしか考えていない。阿弖流為たちは 何万もの朝廷軍を相手に、実に20年もの長い間戦いを繰り返す。お互い 多大な犠牲を出しがら、まだそれでも戦いは続く・・・。戦いを終わらせ 蝦夷たちが安心して暮らせるためにと、最後に阿弖流為がとった行動には 泣かされた。ここまで自分の身を犠牲にできるものなのか。阿弖流為は 真の英雄だった。 「征夷大将軍坂上田村麻呂が蝦夷を平定する。」 歴史の教科書ではこれだけの記述で終わってしまうが、その裏には数々の 人間ドラマがあった。前半は無駄に長すぎると思わないでもなかったが、 全体的には読み応えのある感動的な作品だった。 上巻読みました。高橋克彦さんの小説は初めてでした。 とても読みやすく、分かりやすく、理解できない部分がない大変ムダの無い小説でした。 よって、蝦夷のことがとても理解できました。 坂上田村麻呂の時代の事がこの小説でやっと理解できました。(学校の勉強では全く理解できていなかったのに。。。) でも、あまりにもムダの無い小説なので、進み方がちょっ...

仮面山荘殺人事件 (講談社文庫)


東野圭吾
¥ 560 通常24時間以内に発送
★★★★

仮面山荘殺人事件 (講談社...
「これでラストか?」と思わせておいて最後の最後にあっといわせるどんでん返しを仕掛けるという古典的な推理小説の構造が用いられているが、そのラストには思わず唸らされた。 本格推理を読み終わって驚くことが出来るのは、読者が作者の張った伏線に気づかないからだろう。本作も例外ではなく、実にわかり易いところに伏線が張られているのに、まったくそれ気づかなかった。コレに気づいた人はかなりの読み巧みでしょう。 とにかく東野圭吾の本領が十分に発揮されているといことは確か。「山荘」というひとつの場だけで読者を引っ張ってゆく力、そしてラストの壮大なアクロバット。とにかく読んでみてください。 帯にある「スカッとだまされてみませんか」という宣伝文句はなかなかの効果があるのではないか。私自身、本書の「舞台」に登場する主人公であるような感覚(錯覚というべきか)にすぐに陥った。最後までほとんど休むことなく読み進めた。興奮と緊張感、最後まで予断を許さないストーリー展開に見入ってしまったということであろう。 数日前の読売新聞に「編集長魂」という興味深い記事が掲載されていた。東大卒の文藝春秋編集長の話であったが、最終的...

ロートレック荘事件


筒井康隆
¥ 460 通常24時間以内に発送
★★★★

ロートレック荘事件
筒井氏によるこの作品は、ミステリーとしてカテゴライズされる。 しかしながら、この場合は懐疑的な姿勢より文学を耽読するような姿勢で臨まれることを推奨する。 総てを理解した後、再び最初から最後まで懐疑的に読むことは非常に有意味な作業だが、まずは素直にゆっくりと読み進めてほしい。 私は当初、本作をミステリーを読む姿勢で臨んだのだが、真相が明らかになるにつれてトリックや謎についてはどうでもよくなってしまった。 心情の機微がひしひしと伝わってくるのだ。特に、典子と二人きりで語りあうシーンは作中最も秀逸なシーンであり切なさに心が痛む。総てを了解した後では一層…… 一字一句がトリックでもあり、文学でもある。この素晴らしさを読んで感じてほしい。 確かに凄いかもしれないが、面白くはないよね、これ あぁ、筒井さん頑張ったんだな、書くの大変だったろうな、とは思うが、それ以上の感想はなかったです。 いちいち読み返して一文一文チェックして「おぉ!確かに矛盾してない!」って楽しむんですかね? まぁでも皆さん感動してらっしゃるようなので僕が変なだけかもしれませんね 「おれ、筒井康隆がミステリ書いて...

火怨〈下〉―北の燿星アテルイ (講談社文庫)


高橋克彦
¥ 820 通常24時間以内に発送
★★★★★

火怨〈下〉―北の燿星アテル...
宮城出身ですが、東北人として岩手の歴史や文化、また先住民である蝦夷に興味が湧いて仕方ありません。後に読んだ高橋氏著の「天を衝く」なども同じパターンではありましたが、一個の人として共感しました。私自身が古風(現代の風潮が苦手で煩い街は嫌い、緑がないと詰まる…etc.)なせいか、やはり自分たちの土地や自然を愛する心、誇りをもった蝦夷に憧れます。そこのところ実際は誰にもわからないことですが、侵攻してきた大和に対して勇敢に戦った蝦夷の戦闘能力や持久力(食料、兵力、武器製造力など)は事実上相当に優秀であったという点において、東北を日本文化の先駆けとしても読み取ることができるのではないでしょうか。面白いと思います。 でも、私は蝦夷やアテルイについて知りたくて買ったので そういう意味では面白くなかったかな。 奇襲攻撃や戦略についての話が多過ぎてちょっと飽きました。 もっと蝦夷の人々の文化や暮らしが盛り込まれているのを期待してたから。。 この本は。。。男の子が読むと好きそうかなあ。 残念ながら私はクライマックスに近づくにつれて、冷めていってしまった。 「男気あふれる」といえば聞こえはいいけど、 途...

レディ・ジョーカー〈上〉


高村薫
¥ 1,785 通常24時間以内に発送
★★★★★

レディ・ジョーカー〈上〉
グリコ・森永事件をベースとしたビール会社の社長誘拐事件を題材にして、社会の諸問題を重厚かつ緻密に綴った骨太の作品。元の事件当時、一般人が(不謹慎ながら)興味を持ったのは以下の点であろう。 (1) 誘拐は狂言ではないのか ? 監禁の過程で裏取引があったのではないか ? 裏社会が絡んでいるのではないか ? (2) 犯人の狙いは本当に金だったのか ? 愉快犯ではなかったのか ? (3) 犯人像は ? 本作で高村氏は冒頭で殆どアッサリと答えを出しておき、事件そのものより、企業と裏社会の闇の係り、社会で弱い立場にある人間の悲哀と精一杯の反攻、組織における個人の埋没性などを執拗と言える程丹念に描く。高村氏は現在の日本のあり方、社会のあり方に深い疑念を持っており、それを本事件を背景に描こうとしているように思える。本の帯に「人質は350万Klのビール」などと扇情的に書いてあるが、物語の本質はそうしたハデな設定にある訳ではない。合田と事件の係らせ方も巧み。合田自身も組織から疎外されかけてる人間なのだ。事件のスケールの大きさと対比するように、被害企業、警察、検察、犯行グループ、記者連中などの関係...